2011上半期賞

お久でございます。さて今回は今年上半期に読んだものを年末に向けてまとめておこうとそういった趣向でございますですよ。上半期のライトノベル界はご存知の通り過去数年にないくらいの大変な盛り上がりでございましたですね。驚愕しかりはがないしかりインデックスでの電撃初大台突破しかり星海社しかりMFの大躍進しかりライトノベル原作のアニメ作品の大増具合しかり。私の職場におきましても開店来の記録を塗り替えるような売上げを記録していたりしております。下半期以降もこの盛り上がりを牽引して行ってくれるようなそんなタイトルを作者や編集といった版元さんともども作り出せるように私は売り場作りで貢献させていただく所存であります。そして一作でも多く良い作品に巡り合いたいものですね。

さてしばらく書いていないこともありリード文が長くなりましたがまずは上半期のデータから。


読んだ本の数:87冊

  シリーズ数:42 (新作19 既読シリーズ23)

前年の実績から鑑みると相当増えておりますですね。

レギュレーションとしましては新作に関してはランキングで既読は良かったもの何かしらあったもののみ発表いたします。ここで言う新作とはこの期間中に1巻を読んだ作品のことです、発売されたものではありませんのであしからず。



  • 新作の部

14位「それがどうしたっ」13位「僕の小規模な奇跡」12位「二年四組交換日記」11位「バカが全裸でやってくる」

10位

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。 (MF文庫J)

MFらしいっていえばそれまでだが安定してクオリティが高く安心して楽しめるラブコメ

9位

赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)

赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)

設定を掴むまで多少苦労するが後は一気、ラストの流れは日本昔話という風変わりさも高評価

8位

シリーズを続けすぎたきらいはあるもののジャンル小説として特異だし何より入間人間という天才のデビューシリーズとして読んでおいて損はない

7位

サクラコ・アトミカ (星海社FICTIONS)

サクラコ・アトミカ (星海社FICTIONS)

悲劇的で緊張感のある設定と裏腹な登場人物たちのひょうきんな言動と飛び道具的ラストシーンがもっとシーンに波乱を投げかけてもいいのにな

6位

電波女と青春男 (電撃文庫)

電波女と青春男 (電撃文庫)

入間人間の作風が爆発したキラキラと眩しい中に夕立の前触れのような大きな影が差し込むような青春譚

5位

放課後あいどる (ガガガ文庫)

放課後あいどる (ガガガ文庫)

Perfumeのブレイク前夜や売れないアイドルと作中の歌詞がびっくりするほどかち合って正に涙もの

4位

カナタに届け 沢金高校放送部 (一迅社文庫)

カナタに届け 沢金高校放送部 (一迅社文庫)

文章や設定キャラ造形どれも決してうまくないしむしろ下手なんだけどそれを補って余りあるほど力のある後半の展開と今まで沢山読んだ中で最もリアルなラジオ描写に脱帽

3位

花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

桜の時期になるたび読んで涙したくなるそんな傑作、きれいにオチの付いたラストなのに続きがアナウンスされてるのが一番の不安

2位

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)

入間作品で最も万人受けするだろう作品、登場人物たちの関係性にあまりに思うことがありすぎて特別な作品

1位

エレGY (星海社文庫)

エレGY (星海社文庫)

ただもう手放しで絶賛、傑作恋愛小説。天才的なスピード感と舞台や設定に完璧に惹かれなんで今まで読んでいなかったのか。



上半期は良い作品に多く巡り合いました。ここに書いた14位まではまぁどちらかといえば褒めな作品です。年明けから入間作品一気読みなんてのをした影響でたくさん入ってます。あとそれライトノベルじゃないなんて野暮な突っ込みもなしでお願いします。

  • 既存の部

まずはなんといっても「文学少女シリーズ」の完結でしょう、最後までとてもらしい最高の作品でした。同じく完結といえば「オオカミさんシリーズ(もう1冊あるそう)」に「新明解ろーどぐらす」あたりも。ろーどぐらすに関しては今流行の日常系で始まったはずがラストはサイコホラーものになっているとか誰が予想できるのでしょうか。できも迷走が見えた割にはまずまずだし忘れないでしょうね。
「俺妹」「彼女はつっこまれるのが好き」「ココロコネクト」あたりは期待通りの素晴らしい出来でとても面白く読みました。「AW」「SAO」も間違いはないですね、刊行ペースも素晴らしい限りです。






そんなとこで上半期まとめでした。既存の部書いたはいいけどフワフワしちゃってどうもすみません。